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年収・給与14分で読めます

日本の平均年収はいくら?【2026年版:年代別・業種別】

公開 2026-01-10更新 2026-03-08

この記事の要点

  • 1平均年収は“高年収層に引き上げられる”。中央値もセットで見ると実感に近い
  • 2年収は『業界×職種×会社規模×地域』で大きく変わる
  • 3年収アップの最短ルートは“市場価値の高い環境”への転職と交渉
  • 4スカウトで相場を知ると、交渉の根拠が作れる

監修・執筆者

平井 貴大

BeyondLeap株式会社 代表取締役 / 元リクルート事業開発・マーケ / 元プライム上場企業子会社代表

リクルートで事業開発・マーケティング・海外駐在を経験後、東証プライム上場企業の子会社代表取締役に就任。人材関連サービスを複数ゼロから立ち上げ、全事業の黒字化とスケールを達成。「すべての人が輝ける世界へ」をミッションに掲げ、AIと人のハイブリッドで一人ひとりに最適なキャリア支援を届けるためBeyondLeapを創業。

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平均年収の“正しい見方”:平均・中央値・分布

年収の話で多い誤解が『平均=普通』だと思ってしまうことです。平均年収は高年収層の影響を受けやすく、体感より高く出ます。

自分の立ち位置を理解するには、平均だけでなく、中央値(真ん中の人の年収)分布(どの層が多いか)も合わせて見るのが基本です。

2

年代別・業種別に年収が変わる理由

年収は年齢が上がれば自動的に増える…わけではありません。実態は次の要因で決まります。

・業界の利益率(IT/金融は高く、飲食/宿泊は低い傾向)
・職種の希少性(専門職ほど上がりやすい)
・会社規模(大企業は平均年収が高い傾向)
・地域(首都圏は高いが生活費も高い)

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3

年収を上げるための現実的な戦略

年収アップの選択肢は大きく3つです。

1) 現職で昇進・昇給
2) 転職で条件を上げる(同職種or上位職)
3) スキル投資で“単価が上がる領域”に移る

特に転職は、同じ努力でもインパクトが大きいことがあります。まずはスカウト等で相場を把握し、『交渉できる材料』を作ることから始めましょう。

4

年代別×業種別の平均年収クロス分析

年収を正しく把握するためには、「年代」と「業種」の2軸で分析することが不可欠です。国税庁の民間給与実態統計調査(令和5年分)と厚生労働省の賃金構造基本統計調査を掛け合わせると、驚くべき傾向が浮かび上がります。

20代×IT業界:平均年収380万円。しかし、SaaS企業やメガベンチャーでは450〜550万円のオファーも珍しくありません。特にエンジニア職は新卒でも年収500万円を超えるケースが増加しています。

30代×金融業界:平均年収630万円。メガバンクの総合職では600〜800万円、外資系証券では1,000万円を超えることも。ただし、地方銀行は450〜550万円程度と差が大きいです。

40代×製造業:平均年収530万円。管理職に昇進すれば700〜800万円のレンジに入りますが、非管理職のままだと500万円台で頭打ちになる傾向があります。

50代×サービス業:平均年収420万円。飲食・小売業界では管理職でも500万円を超えにくく、業界の利益構造が年収の上限を規定しています。

私がリクルートで人材市場を分析していた当時から変わらない法則があります。それは「年収は個人の能力以上に、所属する業界の利益率に規定される」ということです。同じ営業スキルでも、利益率5%の業界と30%の業界では、支払える報酬の上限が根本的に異なります。

この事実を踏まえると、年収アップの最も確実な方法は「利益率の高い業界に移る」ことです。もちろん、業界を変えることは簡単ではありませんが、スキルの汎用性が高い職種(営業、マーケティング、人事、経理等)であれば、業界を跨いだ転職は十分に現実的です。

業界20代30代40代50代
IT・通信380万530万650万700万
金融・保険400万630万750万780万
製造業350万450万530万560万
サービス・小売300万360万420万420万

出典:国税庁・厚労省統計をもとに筆者作成(概算値)

5

男女別の年収格差とその構造的要因

日本の年収における男女格差は依然として大きく、これは個人の能力差ではなく構造的な要因によるものです。国税庁の統計によると、男性の平均年収は563万円、女性の平均年収は314万円と、約250万円の差があります。

格差の構造的要因:

1. 雇用形態の違い
女性の非正規雇用率は約54%(男性は約22%)。非正規雇用は正規雇用と比べて年収が低く、この比率の差が全体の平均を押し下げています。

2. 管理職比率の差
女性管理職の割合は約12%(2023年時点)。管理職手当や業績賞与が付かないため、同じ年齢でも年収差が生じます。

3. 業界・職種の偏り
女性の就業者が多い業界(医療・福祉、教育、小売)は相対的に年収が低い傾向があります。一方、年収が高いIT・金融・コンサルでは女性比率が低い状況が続いています。

4. キャリアの中断
出産・育児によるキャリアの中断は、昇進や年収上昇のペースに影響を与えます。復職後もフルタイムに戻れないケースが多く、これが生涯年収の差を拡大させています。

年収格差を縮める戦略:

私がBeyondLeapで支援してきた女性転職者の中で、年収を大幅に上げたケースに共通するのは以下の3つの戦略です。

- スキルの希少性を高める: データ分析、プロジェクトマネジメント、デジタルマーケティング等、需要が高く性別に関係なく評価されるスキルを磨く
- 成長産業を選ぶ: IT、SaaS、DX推進など、人材不足が深刻で年収水準が高い業界を狙う
- 交渉力を身につける: 年収交渉は「お願い」ではなく「市場価値に基づく提案」。複数のオファーを取得し、根拠を持って交渉する

特に2024年以降、多くの企業がDE&I(多様性・公平性・包摂性)施策を強化しており、女性のキャリアアップを積極的に支援する企業が増えています。この流れを活用しない手はありません。

6

地域別の年収差——東京と地方の「本当の豊かさ」

年収を語る上で見落とされがちなのが地域差です。東京都の平均年収は約620万円ですが、地方県では350〜400万円程度。しかし、この数字だけで「東京が有利」と結論づけるのは早計です。

都道府県別の平均年収(上位5・下位5):

【上位】
1. 東京都:620万円
2. 神奈川県:540万円
3. 大阪府:520万円
4. 愛知県:510万円
5. 兵庫県:490万円

【下位】
43. 青森県:370万円
44. 秋田県:365万円
45. 宮崎県:360万円
46. 沖縄県:355万円
47. 岩手県:350万円

しかし、生活コストを考慮すると景色が変わります。

可処分所得(年収−生活固定費)で比較すると:

東京都で年収620万円の場合、家賃(月15万円)だけで年間180万円。食費・交通費も高く、実質的な可処分所得は300万円程度になることも。一方、地方で年収400万円の場合、家賃(月5万円)で年間60万円。可処分所得は280万円程度と、東京との差は大幅に縮まります。

さらに、リモートワークの普及により「地方在住・都市圏企業勤務」という選択肢も現実的になりました。都市圏の年収水準を維持しながら、地方の低い生活コストを享受する——この「年収のアービトラージ」は、2024年以降の最も賢い年収戦略の一つと言えるでしょう。

私自身、BeyondLeapではフルリモート体制を採用しており、チームメンバーは全国各地から参加しています。「どこに住むか」と「いくら稼ぐか」を分離できる時代に、地域にとらわれない年収戦略を考えることが重要です。

よくある質問

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