メインコンテンツへスキップ
履歴書18分で読めます

履歴書の学歴欄の書き方完全ガイド|中退・留年・浪人の記載方法も解説

公開 2025-07-01更新 2025-07-15

この記事の要点

  • 1履歴書の学歴欄は西暦・和暦の統一、正式名称での記載、「以上」の明記が必須
  • 2新卒・第二新卒は高校入学から、中途採用は最終学歴の一つ前から記載する
  • 3中退・留年・編入・留学などの経験も正確に記載し、ポジティブな経験としてアピールする
  • 4最終学歴は制度上最も教育水準の高い学校を指し、中退した場合はその前の学校が最終学歴となる
  • 5卒業年度が不明な場合は卒業証書や学校への問い合わせで確認し、正確な情報を記載する

監修・執筆者

平井 貴大

BeyondLeap株式会社 代表取締役 / 元リクルート事業開発・マーケ / 元プライム上場企業子会社代表

リクルートで事業開発・マーケティング・海外駐在を経験後、東証プライム上場企業の子会社代表取締役に就任。人材関連サービスを複数ゼロから立ち上げ、全事業の黒字化とスケールを達成。「すべての人が輝ける世界へ」をミッションに掲げ、AIと人のハイブリッドで一人ひとりに最適なキャリア支援を届けるためBeyondLeapを創業。

1

履歴書の学歴欄は基本ルール厳守が必須

履歴書の学歴欄は採用担当者が最初に確認する項目の一つである。学歴の記載には厳格な基本ルールが存在する。このルールを無視すると、企業にマイナスな印象を与える可能性が高い。厚生労働省「履歴書の書き方」ガイドラインも、正確な記載を強く推奨している。学歴は個人の努力や学習意欲を示す重要な情報となる。正確かつ簡潔な記述が求められるのだ。

採用担当者は学歴から候補者の基礎学力、学習期間、専門分野などを把握する。特に新卒や第二新卒の場合、学歴は職務経験が少ない分、評価の大きな割合を占める要素となる。中途採用でも、特定の知識や学術的背景が求められる職種では学歴が重視される傾向にある。例えば、研究開発職や専門職では、大学院での専攻や研究内容が深く問われる。企業によっては学歴フィルターを設けている場合もある。そのため、学歴欄は特に慎重な記入が必要だ。

学歴欄の誤記や不備は、応募書類全体への信頼性を損なう。例えば、入学・卒業年月日の間違いは、確認不足や注意力散漫な印象を与える。経歴詐称と判断されれば、内定取り消しや解雇の要因にもなり得る。正しい情報を、定められた形式で記載する徹底的な姿勢が不可欠となる。本記事では、学歴欄の具体的な書き方を詳細に解説する。どのような状況でも対応できる実践的な知識を提供する。

入学・卒業は西暦・和暦の統一が原則

入学・卒業年月日の表記は、西暦か和暦のどちらかに統一する原則がある。履歴書全体で表記ルールを一貫させる徹底が必要だ。例えば、職務経歴が西暦表記なら、学歴も西暦で記載する。和暦は元号とともに記載する。令和、平成、昭和など省略せず「令和〇年」と正確に記載する徹底が必要だ。西暦・和暦のどちらかに統一することで、採用担当者は時系列を追跡しやすい。表記が混在すると、読みづらさや混乱を招く原因となる。企業によっては、指定の履歴書フォーマットで西暦表記を求める場合もある。事前に確認し、それに従うのが賢明だ。

一般的に、西暦表記は外資系企業やIT業界で好まれる傾向がある。グローバルな視点を持つ企業では、西暦表記が国際標準であるためだ。一方、和暦表記は日本の伝統的な企業や公的機関で多く用いられる。入社後の社内文書も和暦を用いる場合があるため、それに合わせるのが無難だ。どちらの表記を選ぶにしても、履歴書の冒頭で選択した表記を明記すると、より親切な印象を与える。例えば、「※本履歴書は西暦表記で記載」といった注釈を加える方法もある。表記揺れは応募書類の品質を下げるため注意が必要だ。

学校名は省略せず正式名称で記載する

学校名の記載は、省略せず必ず正式名称を用いる必要がある。例えば、「〇〇高校」ではなく「〇〇県立〇〇高等学校」と正確に記載する。大学も「〇〇大学」だけでなく「〇〇大学〇〇学部〇〇学科」まで詳細に記載する。学部・学科名は、特に専門性をアピールしたい場合に重要となる。専攻が応募職種と関連が深い場合、具体的に記載することで、採用担当者に興味を持たせられる。中学校以下は義務教育であるため、基本的に学歴欄には記載不要だ。一部企業では高校入学からの記載を求める場合もあるが、通常は高校卒業からで問題ない。

専門学校や高等専門学校の場合も同様に、正式名称で記載する。例えば、「〇〇専門学校〇〇科」などだ。海外の学校であったとしても、正式な学校名を記載する。その際、日本語訳を併記するか、公式の英文名称を記載するかは、応募企業の文化に合わせる。学校名の省略は、応募書類に対する丁寧さを欠く印象を与える。また、同名の学校が複数存在する場合、正式名称でないと区別できないこともある。採用担当者が正確な情報を素早く把握できるよう、配慮が求められる状況だ。

「以上」は学歴欄の最後に記載する

学歴欄の最終行には、必ず「以上」と記載する必要がある。これは学歴の項目が全て終了したことを示す慣習である。書き終わりの明示は、採用担当者に親切な印象を与える。例えば、学歴の最終行に「〇〇大学〇〇学部 卒業」と記載した後、次の行中央に「以上」と記載する。この「以上」の記載を忘れると、未完成な印象を与えかねない。特に手書きの履歴書では、このルールが厳格に適用される傾向がある。PC作成の履歴書でも同様に記載するのが一般的だ。

「以上」の記載位置も重要である。学歴欄の最終行、中央に配置するのが最も適切な方法とされる。これにより、学歴欄の区切りが明確になる。職務経歴欄がある場合、その最終行にも同様に「以上」を記載する。複数の記入欄がある履歴書では、それぞれの欄の終わりに「以上」を配置する。この小さな作法が、応募者の細部への配慮を示す。採用担当者は、応募書類全体から応募者の性格や仕事への姿勢を判断する。細部へのこだわりは、評価を上げる要因となり得る。

NG例OK例
H20年 〇〇高 入学平成20年 〇〇県立〇〇高等学校 入学
H23年 〇〇高 卒業平成23年 〇〇県立〇〇高等学校 卒業
R1年 〇〇大 入学令和元年 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
R5年 〇〇大 卒業令和5年 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業
以上
2

学歴欄はいつから書く?社会人と学生で異なるポイント

学歴欄の記載開始地点は、応募者の状況によって異なる。社会人と学生では、職務経歴やアピールポイントが異なるためだ。新卒や第二新卒の場合は、高校入学から記載するのが一般的である。一方、中途採用の社会人では、最終学歴の一つ前から記載すれば十分だ。この使い分けは、採用担当者の視点に立つと理解しやすい。彼らは応募者のキャリアパスに関連性の高い情報を欲している。

例えば、新卒の応募者が多いITエンジニア職では、高校でのプログラミング学習経験が評価される場合もある。そのため、高校入学からの記載が望ましい。しかし、30代の経験豊富な営業職の場合、高校時代のクラス活動よりは、大学での専門分野や職務経験が重視される。このように、自身のキャリアステージや応募職種に合わせて、記載範囲を適切に調整する判断が求められる。不必要な情報を省き、必要な情報を際立たせる配慮が重要だ。

新卒・第二新卒は高校入学から記載する

新卒や第二新卒の応募者は、学業経験がキャリアの大部分を占める。そのため、高校入学から学歴を記載するのが基本である。最終学歴が大学卒でも、高校での活動が人物像を形成する重要な要素となる。例えば、高校時代の部活動でのリーダー経験や、ボランティア活動への参加は、協調性や主体性をアピールする材料となる。専門学校卒の場合も同様に、高校入学からの記載が一般的だ。

新卒採用では、入社後のポテンシャルや成長性を重視する企業が多い。高校から大学までの学習過程や、選択した学部・学科は、応募者の興味や適性を把握する上で重要な情報である。JILPTの調査では、新卒採用において学歴が重視される傾向が依然として高い。ただし、学歴だけでなく、そこでの学びや経験をどのように活かせるかを示すことが重要だ。具体的なエピソードを添えられれば、説得力が増す。例えば、「〇〇高等学校では、文化祭実行委員長として〇〇人のメンバーをまとめ、〇〇の課題を解決しました」といった記述を加える工夫がある。

中途採用は最終学歴の一つ前から記載する

中途採用の場合、応募者の職務経歴が最も重視されるポイントである。そのため、学歴欄は最終学歴の一つ前から記載するのが一般的である。例えば、大学院卒であれば大学入学から、大学卒であれば高校入学から記載する。これは、採用担当者が短時間で核心的な情報を把握するための配慮だ。職務経歴が豊富なベテランの場合、学歴がそこまで重視されない傾向にある。厚労省の調査でも、中途採用では職務経験やスキルを重視する企業が9割を超える。

ただし、例外も存在する。例えば、外資系企業や研究開発職など、特定の学術的背景が強く求められる職種では、大学入学以前の教育歴も詳細に記載する場合がある。専門性の高い職種への応募では、高校での専門的な学びを強調するのも有効だ。例えば、高専で培った技術スキルをアピールする場合、高校入学からの詳細な記載が有利になる。自身の職務経歴と応募する職種の関連性を考慮し、柔軟に記載範囲を調整するべきだ。

義務教育期間(小学校・中学校)は記載不要

一般的な履歴書において、小学校や中学校の学歴は記載不要である。義務教育期間の学歴は、応募者の個性や能力を判断する上で、その後の学歴や職務経歴ほど重要視されないためだ。採用担当者は、限られた時間で履歴書を確認するため、不必要な情報は極力省くのが適切である。余白には、高校以降の具体的な学びや経験を記載するスペースを確保したい。

ただし、ごく稀に小学校や中学校での特別な功績をアピールしたい場合もあるだろう。例えば、全国レベルのコンクールで入賞した、特定の資格を取得した、といったケースだ。しかし、これらは学歴欄ではなく、自己PR欄や特記事項欄に記載する方が自然である。学歴欄は、あくまで教育機関における修学期間を記載する場である。例外として、学歴を詳細に記すことを求める企業もある。その場合は指示に従う。一般的には、義務教育期間の記載は避けるのが賢明な判断だ。

3分の質問に答えるだけで、プロ品質の職務経歴書が完成します。

AIで職務経歴書を作成する
3

履歴書の学歴欄における多様なケースの記載方法

履歴書の学歴欄は、画一的なものだけではない。中退、留年、転校、編入、留学など、多様な経験を適切に記載する必要がある。これらの経験は、一見ネガティブに捉えられがちだが、伝え方次第でポジティブな側面をアピールできる。例えば、中退は「新たな目標への挑戦」、留年は「専門性を深める期間」と捉え直すことが可能だ。重要なのは、事実を正確に伝え、その経験から何を学び、どう成長したかを説明することである。

記載方法を間違えると、採用担当者に誤解を与え不信感につながる。例えば、中退の事実を隠すことは経歴詐称に該当する恐れがある。正直かつ戦略的に記載することが、成功への鍵となる。各ケースにおいて、どのように記載すべきか具体的な方法を解説する。それぞれのケースで必要となる補足説明も紹介する。

中退(大学・専門学校)は「中途退学」と記載する

大学や専門学校を中途退学した場合は、「中途退学」と正確に記載する。例えば、「〇〇大学〇〇学部〇〇学科 中途退学」という形式だ。中退理由を詳細に書く必要はないが、面接で必ず質問されるため、前向きな理由を準備しておく。例えば、「留学のため」「起業準備のため」「別の分野でのキャリアを追求するため」など、具体的な目標に向かった行動であったことを伝える。ネガティブな理由であったとしても、その経験から何を学び、今後にどう活かすかを説明できるようにする。中退の事実を隠すことは決して推奨されない。経歴詐称と見なされれば、内定取り消しや解雇の要因となり得る。正直に記載し、その経験から得た教訓をアピールする。

中退後に別の学校に入学している場合、空白期間がないため比較的スムーズに説明できる。例えば、ある20代のフリーターは、大学を中退後、職業訓練校でITスキルを習得し、SEとして転職に成功した。彼の履歴書には「〇〇大学〇〇学部〇〇学科 中途退学」「〇〇職業訓練校〇〇科 卒業」と記載されていた。面接では、大学中退理由を「自分の本当に学びたいことがIT分野にあると気づいたため」と説明し、職業訓練校での熱意を語った。この正直な説明が、彼の採用を後押しした要因の一つである。重要なのは、中退という経験をネガティブなものとして終わらせず、その後の行動や学びにつなげた事実を伝えることだ。

留年は期間と理由を簡潔に説明する

留年経験がある場合、学歴欄には通常通り入学・卒業年月を記載する。留年期間中に空白は発生しない。履歴書に留年の事実を直接記載する必要はないが、面接で質問される可能性が高い。そのため、事前に理由と学びをまとめておくべきだ。例えば、「研究テーマに没頭しすぎて卒業が遅れた」「病気療養のため」など、簡潔かつポジティブな理由を準備する。病気療養の場合、既に完治しており業務に支障がないことを明確に伝える必要がある。理由を説明する際は、反省と今後の意気込みを伝えるのが効果的である。例えば、ある20代のSE志望者は、大学で留年経験があった。彼は面接で、「研究に打ち込みすぎて卒業が1年遅れたが、その期間で専門スキルを格段に向上させ、難関資格も取得できた」と説明した。結果、その熱意と向上心が高く評価され、大手IT企業に内定した。留年は一般的にマイナスイメージだが、その期間に得た経験やスキルをアピールできれば、逆にプラスに転じるチャンスとなる。誠実な姿勢で説明し、自身の強みと結びつけることが重要だ。

転校・転部・転科は経緯と時期を明記する

転校・転部・転科の経験がある場合、その経緯と時期を学歴欄に明記する必要がある。入学・転校・卒業の各年月日を正確に記載する。例えば、「〇〇高等学校 入学」「同校 転校」「〇〇高等学校 卒業」といった形式だ。大学の場合も同様に、「〇〇大学〇〇学部 入学」「同大学〇〇学部 転部」「〇〇大学〇〇学部 卒業」と記載する。理由の記載は原則不要だが、面接で質問される可能性は高い。前向きな理由を準備しておく。「より専門性の高い分野を学びたかった」「学問への興味が変わった」など、自身の成長意欲や目標達成のための行動であることをアピールする。転職理由と同様に、ポジティブな動機付けを心がける。

転校・転部・転科は、環境への適応能力や柔軟性を示す機会にもなり得る。例えば、ある30代の広告代理店勤務の男性は、大学入学後に学部を変更した経験があった。彼は面接で、「当初は経済学部であったが、社会学研究の面白さに気づき、転部した。異なる学問分野を学ぶことで、多角的な視点から物事を捉える力が養われたと考える」と説明した。この説明は、彼の知的好奇心と適応能力をアピールする結果につながった。採用担当者は、単なる事実だけでなく、その経験から何を学び、どのように成長したかに注目するものである。正直かつ積極的に説明する姿勢が、高評価につながる。

NG例OK例
平成20年 〇〇高校 転校平成20年 〇〇県立〇〇高等学校 転校
令和元年 〇〇大学 転部令和元年 〇〇大学〇〇学部 転部

編入は編入学の事実を明確に記載する

大学や専門学校に編入学した場合、「編入学」の事実を学歴欄に明確に記載する。例えば、「〇〇大学〇〇学部〇〇学科 編入学」という形式だ。編入学前と後の両方の学歴を記載する必要がある。例として、「〇〇短期大学〇〇科 卒業」「〇〇大学〇〇学部〇〇学科 編入学」「同大学〇〇学部〇〇学科 卒業」といった流れになる。編入学は、より高い専門性や学問への意欲を示すポジティブな要素である。面接では、なぜ編入学を選んだのか質問されるだろう。具体的な目標や学びたい内容を明確に説明できるよう準備しておく。

例えば、ある30代のSEは、短大卒業後、情報系の大学に編入学してプログラミングスキルを磨いた。彼は履歴書に編入学の事実を記載し、面接で「短大で基礎を学んだ後、より実践的な開発スキルを身につけるため、情報工学に特化した大学に編入しました。そこでの学びが、現在の業務に直結しています」と力強く語った。この説明は、彼の向上心とキャリアプランに対する明確な意識を裏付けるものだった。採用担当者は、編入学という選択が、キャリア形成においてどのような意味を持ったのかを知りたいと考える。自身の熱意や成長意欲を伝えるチャンスと捉え、言葉を準備することが重要だ。

NG例OK例
平成〇〇年 〇〇短大 卒業
令和〇〇年 〇〇大学 卒業
平成〇〇年 〇〇短期大学〇〇科 卒業
令和〇〇年 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 編入学
令和〇〇年 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業

浪人期間は特に記載不要である

大学受験のために浪人した期間は、履歴書の学歴欄に特別に記載する必要はない。浪人期間は学歴とは異なるためである。入学・卒業年月日を正確に記載すれば、年次から浪人の事実が自ずと伝わる。面接で質問された場合、正直に理由を説明すれば良い。例えば、「〇〇大学を目指し、〇〇浪しました」と簡潔に伝える。この際、浪人期間中に何をしていたか、どのように努力したかを具体的に説明できると、説得力が増す。例えば、予備校での学習内容や、自己学習で取り組んだことを挙げるのだ。

浪人経験は、目標達成への強い意志や粘り強さをアピールできる要素にもなり得る。例えば、ある20代のコンサルティングファーム志望者は、大学受験で2年浪人した。彼は面接で、「第一志望の〇〇大学合格に向けて2年間予備校に通い、苦手科目を克服しました。この経験から、目標達成に向けた綿密な計画性と、困難に直面しても諦めない粘り強さを学びました」と語った。この話は、彼の高い目標意識と精神的な強さを明確に示し、採用担当者から高く評価された。浪人という経験を、自身の成長の糧として語れるかが重要だ。ポジティブな側面を強調し、今後の仕事への活かし方を伝えるべきだ。

留学期間は詳細に記載し経験をアピールする

留学経験は、学歴欄に詳細に記載し、その経験を積極的にアピールすべきである。特に語学力や国際感覚が求められる職種では、大きな強みとなる。留学の種類によって記載方法は異なる。例えば、認定留学や交換留学の場合、在籍していた学校名を記載し、「〇〇大学〇〇学部〇〇学科 認定留学」などと記す。協定校の名称を併記する場合もあるだろう。私費留学の場合、語学学校や大学名の後に「留学」と明記する。留学期間も具体的に記載する。例えば、「〇〇語学学校 〇年間留学」といった表現だ。

留学経験は、異文化理解力、問題解決能力、自律性など、様々なスキルを培う貴重な機会である。面接では、何を学び、どのような困難を乗り越え、どのように成長したかを具体的に説明できるようにする。例えば、ある20代後半の商社志望者は、大学卒業後に1年間カナダへ留学した。彼は履歴書に「カナダ〇〇大学 語学研修留学(1年間)」と記載し、面接で「異なる文化背景を持つ人々と協働する中で、コミュニケーション能力と多様な価値観を受け入れる柔軟性を身につけました」と語った。この経験が彼の国際的な視野を評価され、内定につながった。留学は単なる語学学習の場ではない。その中で培ったポータブルスキルを明確に伝えることが重要となる。

休学は理由を明確に記載する

休学経験がある場合、学歴欄には休学の事実と期間を明記する必要がある。例えば、「〇〇大学〇〇学部〇〇学科 休学(〇年間)」といった形式だ。休学理由も簡潔に記載するのが望ましい。例えば、「病気療養のため(現在は完治)」「ボランティア活動のため」「留学のため」など、具体的かつ前向きな理由を伝える。病気療養の場合、現在業務に支障がないことを明確に伝える必要がある。これは採用担当者の不安を解消するためだ。

休学理由がポジティブなものであれば、スキルアップや自己成長に繋がった経験としてアピールできる。例えば、ある20代のNPO職員志望者は、大学時代に半年間休学し、海外で国際協力ボランティアに参加した。彼は履歴書に「〇〇大学〇〇学部〇〇学科 休学(半年間:国際協力ボランティア活動のため)」と記載し、面接ではその活動で得た多文化理解力や問題解決能力を熱弁した。この経験が、彼のNPOへの熱意と適性を強く印象付けた。休学は、個人の選択と成長の期間である。その経験を率直に語り、今後の仕事にどう活かせるかを示すことが重要である。

学校名変更・統合は新しい名称を記載する

在学中に学校名が変更されたり、複数の学校が統合されたりした場合、履歴書には新しい名称を記載する。例えば、「〇〇高等学校(旧:〇〇高校)」のように、変更前の名称をカッコ書きで併記するのが一般的だ。これは採用担当者が過去の情報を確認しやすくするための配慮である。特に学校統合の場合、元の学校名が複数存在するため、正確な記載が求められる。文部科学省の統計でも、学校の統廃合は年々増加傾向にある。正しい名称を記載する徹底が必要だ。

学校名変更や統合の事実は、採用担当者の誤解を防ぐためにも重要である。例えば、ある40代の会社役員は、自身の母校が統合により名称変更されていた。彼は履歴書に現在の正式名称を記載し、括弧書きで旧校名を併記した。これによって、採用担当者はスムーズに彼の経歴を把握できた。もし旧校名だけを記載した場合、採用担当者がその学校を特定するのに手間がかかる可能性もある。正確な情報提供は、応募者の丁寧さを示す。採用選考を円滑に進めるため、最新の正式名称を確認し記載すべきだ。

NG例OK例
平成〇〇年 〇〇高校 入学
平成〇〇年 〇〇高校 卒業
平成〇〇年 〇〇市立〇〇高等学校 (現:〇〇市立〇〇高等学校) 入学
平成〇〇年 〇〇市立〇〇高等学校 (現:〇〇市立〇〇高等学校) 卒業
4

最終学歴はいつ?正しい学歴の数え方

最終学歴とは、制度上最も教育水準の高い学校を卒業したことを指す。単に「一番最後に卒業した学校」という意味ではない。例えば、大学院を修了していれば大学院が最終学歴となり、大学を卒業していれば大学が最終学歴となる。この定義は、採用選考における学歴認定の基準となるため、正しく理解しておくべきだ。複数の学歴を記載する場合でも、最終学歴は常に最も高位のものとなる。

採用担当者は、最終学歴から応募者の基本的な学習能力や専門性を判断する。例えば、高卒と大卒では、学ぶ内容や期間が異なるため、基礎学力や思考力に差があると見なされる場合がある。もちろん、最終学歴が全てではない。その後の職務経験やスキルアップが評価されるケースも多い。しかし、学歴が一定の基準として存在することを理解し、正しく記載することが重要である。

高卒・大卒・大学院卒それぞれの最終学歴

最終学歴の定義は、学歴によって異なる。高卒とは、高等学校を卒業した者を指す。大学や専門学校に進学していない場合、最終学歴は高等学校卒となる。大卒とは、大学を卒業した者を指す。短期大学や専門学校卒の場合、それぞれの学校の名前を冠した最終学歴となる。大学院に進学せず、大学が最後の学業の場合、最終学歴は大学卒となる。大学院卒とは、大学院の修士課程または博士課程を修了した者を指す。大学卒業後、大学院に進学し、学位を取得することが条件だ。

専門学校の場合、「専門士」や「高度専門士」の称号が付与される課程を卒業すると、それぞれ大学卒と同等、あるいは大学院卒に準ずる学歴とみなされる場合もある。これは、文部科学省の基準によるものだ。自身の学歴が具体的にどの区分に該当するか、正確に把握することが重要である。例えば、高等専門学校(高専)は高校卒業と同等ではなく、短大卒や大卒に準ずる学歴とみなされることが多い。自身の学歴の正確な認識は、面接での説明にも役立つ。企業が求める学歴要件と自身の学歴を照らし合わせる際に必要となる知識だ。

中退した場合の最終学歴の考え方

学校を中途退学した場合、原則としてその前の学校が最終学歴となる。例えば、大学を中退した場合、最終学歴は高校卒業となる。専門学校を中退した場合も同様に、中学校卒業または高校卒業が最終学歴となる。ただし、中退後に別の学校を卒業している場合は、その卒業した学校が最終学歴となる。例えば、大学中退後に専門学校を卒業した場合、最終学歴は専門学校卒業となる。

この考え方は、学歴詐称を防ぐ上で非常に重要である。中退した学校を最終学歴として記載することは、経歴詐称に該当する可能性がある。正直かつ正確に学歴を記載する徹底が求められる。例えば、ある20代の営業職志望者は、大学を中退後に専門学校でマーケティングを学び卒業した。彼の最終学歴は「専門学校卒」であり、履歴書にもそのように記載した。面接では大学中退の理由と、専門学校でマーケティングを深く学んだ経緯を説明した。この誠実さが評価され、内定を獲得した事例である。自身の学歴を正しく理解し、曖昧にせず記載する姿勢が信頼につながる。

5

履歴書の学歴欄に関するよくある質問

履歴書の学歴欄には、様々な疑問や質問が寄せられる。特に多いのは、記載する情報の範囲、卒業年月の確認方法、そしてオンライン提出時の注意点などである。これらの疑問を解消することで、より完璧な履歴書を作成できる。不適切な記述は、採用担当者に不信感を与える可能性がある。正しい知識で、履歴書作成時の不安を解消するのだ。

例えば、ある30代の事務職への応募者は、自身の卒業年度に不安があった。彼女は過去の卒業証明書を確認し、正確な年度を記載した。これにより、選考中のやり取りで年次確認の手間を省けたという。些細な疑問でも放置せず、事前に解決する姿勢が重要だ。

卒業年度が不明な場合の確認方法は?

卒業年度が不明な場合、正確な情報を記載するためには確認作業が必要である。まず、一番簡単な方法は卒業証書や卒業証明書を確認することだ。これらは正確な入学・卒業年月日が記載されている。これらの書類が見当たらない場合、在籍していた学校の事務室に問い合わせる方法がある。学校によっては、電話やメールでの問い合わせに対応している場合もある。個人情報保護のため、本人確認が必要となる場合が多い。

学校に問い合わせる際は、自身の氏名、生年月日、在籍していた学部・学科を伝える。卒業年度の確認は、思ったよりも時間がかかる場合がある。そのため、履歴書作成に取り掛かる前に、余裕を持って確認作業を行うべきだ。例えば、企業から応募締め切りまで1週間しかない場合、問い合わせから返答までに数日かかる可能性も考慮に入れなくてはならない。早めの行動が、履歴書作成時の焦りを防ぐ。正確な情報を提示できることは、応募者の信頼性を示す重要な側面である。

学歴が多い場合の職務経歴書との使い分けは?

学歴が多い場合、履歴書と職務経歴書で記載内容を使い分けるのが効率的である。履歴書は基本的な学歴の概要を記載する。特に中途採用の場合、最終学歴の一つ前からで十分だ。職務経歴書では、応募職種に関連性の高い専門的な学びや研究内容を具体的に記載する。例えば、大学院での研究テーマや、特定のスキル習得のための履修コースなどだ。自身の強みをアピールできる情報を厳選して記載する。

職務経歴書は、履歴書よりも自由に記述できる特徴があるため、学歴で培った経験が現在の仕事にどう活かされているかを具体例を交えて説明すると良い。例えば、ある40代のITコンサルタントは、履歴書には大学・大学院の学歴のみを記載し、職務経歴書で大学院でのデータ分析研究が現在の顧客課題解決に役立っていることを詳細に記述した。このように、それぞれの書類の役割を理解し、情報を整理して記載する工夫が求められる。冗長な記述は避け、要点を的確に伝えることが重要である。

パソコンで作成する場合の正しい表現は?

パソコンで履歴書を作成する場合、正しい表現と入力規則を理解しておく必要がある。まず、フォントは明朝体かゴシック体を使用し、読みやすいサイズ(10.5pt〜11pt程度)を選択する。西暦・和暦の統一、正式名称の記載、そして「以上」の記載は手書き履歴書と同様に必須だ。特に注意すべきは、変換ミスや誤字脱字。これらは自動校正機能だけでは見つけにくい場合がある。最終チェックは必ず怠らない。

Microsoft WordやExcelなどのソフトで作成する場合、テンプレートを活用すると効率が良い。無料でダウンロードできるテンプレートも多数存在する。これらを活用する際も、テンプレートのまま提出せず、自分の情報に合うようにカスタマイズする。例えば、学歴欄の行数が足りない場合、適宜追加することをためらわない。PDF形式で保存し、応募先の企業に指定された形式で提出する。紙媒体で提出する場合、A4サイズで印刷するのが一般的だ。正確かつ丁寧な作成が、応募者の信頼性を高める。

NG例OK例
H20.4 〇〇高校 入学平成20年4月 〇〇県立〇〇高等学校 入学
R5.3 〇〇大学 卒業令和5年3月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業
以上

よくある質問

AIで職務経歴書を作成する

3分の質問に答えるだけで、プロ品質の職務経歴書が完成します。

AIで職務経歴書を作成する

あわせて読みたい